MEDICAL
診療案内

一般歯科

歯が痛むときや、詰め物やかぶせ物が取れてしまったとき、入れ歯が壊れてしまったときなど、ご相談ください。

あなたのご希望やお悩みに応じて、相談しながら治療方法を考え、ご納得いただける治療をいたします。
また当院では、なるべく痛くない、なるべく歯を抜かない治療を心がけています。

むし歯ができるしくみ

食べ物を食べると、残りかすが歯にくっつきます。
そのかすの中にある糖分を細菌が分解して歯垢を作ります。
その歯垢が酸を作り出して歯を溶かしてしまいます。
これがむし歯の始まりです。

歯垢はプラークとも呼ばれ、食べ物の残りかすそのものではなく、口の中で増殖した細菌のことを指します。
口の中に住む細菌の種類はとても多く、糊のようなもので歯の表面に付着して増殖を繰り返していきます。
また、飲食物を口にすると口の中が酸性になり、そのたびに歯のカルシウム分が少しずつ抜けていきます。
通常は唾液の力でこの酸が中和されて、抜け出したカルシウム(とリン酸)が再び歯の中にしみこんで修復されます。
これが再石灰化と呼ばれる現象です。

一日に何度も甘いものを食べたり飲んだりしていると、再石灰化のスピードが、抜けていくカルシウムの量に追いつくことができなくて、むし歯へと進行していきます。
むし歯は怪我や風邪などとは違って自然に治ることがなく、放っておくとどんどん進行してひどくなってしまいます。
そのため、むし歯になってしまったところは削って、詰め物やかぶせ物を入れる治療をすることになります。
でも、なるべく自分の歯は削りたくはないですよね?
もうできてしまったむし歯は治療するしかありませんが、これ以上むし歯が悪くならないように、そしてこれ以上むし歯の歯が増えてしまわないように、お口の中の衛生管理をしっかりと行っていきましょう。

むし歯の進み方
ご自身の歯に興味を持っていただくことが大切です
自覚症状は全くありませんが、歯医者さんに行けば見つけてもらえます。
この段階のむし歯の場合、歯を削らなくても、大抵は歯磨きやフッ素を利用することで治すことができます。
「C1」歯の表面(エナメル質)のむし歯
歯の表面をおおっているエナメル質が溶けている状態です。
黒い着色や白い斑点がありますが、自分で見つけるのは難しいです。
痛みはあまり感じませんが、舌で触るとザラザラして、歯の表面が白くにごっています。
むし歯になっている歯の表面を削って詰めるだけの治療になるので、痛みもなく簡単に治すことができます。
「C2」歯の中(象牙質)のむし歯
歯の中の象牙質まで進んでしまったむし歯です。
噛むと痛かったり、冷たいものや甘いものが歯にしみるといった自覚症状が出てきます。
痛みを伴う場合は麻酔を打ってから治療することがありますが、この段階でも基本的にむし歯を削って詰めるだけなので、通院回数もそう多くなく治すことができます。
「C3」神経まで達したむし歯
歯の中の象牙質からさらに奥の神経(歯髄:しずい)近くまで進んでしまったむし歯です。
冷たいものよりも熱いものがしみるようになります。
炎症を起こして神経が圧迫されるため、ズキズキ痛みます。
神経を取る治療(根幹治療:こんかんちりょう)が必要になると、通院回数も多くなります。
「C4」歯の根まで進行したむし歯
歯の頭の部分(歯冠部:しかんぶ)がなくなって、ボロボロの歯の根の部分(歯根:しこん)だけが残ります。
神経(歯髄:しずい)が死んでしまっているので、痛みを感じることはあまりありません。
歯の根元に膿がたまっていると、あごの骨に細菌が感染する場合もあります。
最悪、歯を抜くことになりますが、歯の状況によっては抜かずに歯を残せる場合もあります。
むし歯になる条件

むし歯になる原因をいろいろ挙げることはできますが、そのうちのひとつの原因によってむし歯になるというよりは、いくつもの条件が重なってむし歯になることがほとんどです。
むし歯のなりやすさ・なりにくさに関係していると言われるものをいくつか挙げてみます。

・唾液の分泌量
・唾液の酸を中和する能力
・フッ素を利用しているかどうか
・歯の質
・歯の形
・歯並び
・全身疾患があるかどうか(特に口腔内乾燥症、口呼吸、糖尿病)
・喫煙しているかどうか
・口の中の清掃状態
・プラークの蓄積量
・食事の内容
・食事の回数
・口の中の細菌の数と量
など、いろいろありますね。

歯の研究や技術は日々進歩していますから、こうして書いている間にも新しい理論や方法が生まれているかもしれません。
むし歯のなりやすさ・なりにくさに関係していると言われるものを挙げてみると、大まかに、先天的な要素と後天的な要素に分けることができると思います。
先天的な要素にもともと恵まれている人はうらやましい限りですが、仮にそういった要素に恵まれていなくても、日常生活を改めることで、むし歯を予防することができるのではないでしょうか。

むし歯になる条件をチェックしてみることが、むし歯の予防につながります。
あなたも、自分の口の中や生活習慣をチェックしてみましょう!

歯周病

むし歯とは、口の中の細菌(磨き残しなど)が歯を溶かしてしまう状態を言います。この細菌は砂糖などの糖分が大好きです。細菌は口の中に入った糖分を食べ、代わりに酸を出します。この細菌が出した酸によって歯が溶けむし歯になります。

むし歯を放っておくと、症状がどんどん重くなって行き、最終的には歯を抜かなければいけなくなることもあります。むし歯かな?と思ったら早めに歯医者さんに行って診察してもらいましょう。

また、一度むし歯の治療をした歯は、他の歯に比べてまたむし歯になる確率が高くなります。治療後も、3ヶ月に1度は定期検診に行くようにしましょう。

歯周病の原因
歯周病の原因1…喫煙

タバコを吸うと、血管が収縮して血流が悪くなるので、歯周病が進みやすくなると言われています。

歯周病の原因2…糖尿病

体の抵抗力が低下するため、歯周病も悪化することがあると言われています。

歯周病の原因3…女性ホルモンの変化

思春期や妊娠したとき、あるいは更年期など、女性ホルモンが急激に変化する時に、ホルモンの影響で歯周病になりやすくなると言われています。

歯周病の原因4…ストレス

ストレスによる歯ぎしりや、ストレスによる体の抵抗力の低下などにより、歯周病になりやすくなると言われています。

歯周病の原因5…食生活の乱れ

柔らかいものや甘いものばかり食べていたり、ダラダラと飲食し続けていると、歯垢ができやすくなります。また、栄養が偏ると、体の抵抗力が低下して歯周病になりやすくなります。

歯周病の原因6…歯並びの悪さ

歯みがきをしても、毛先が行き届かないところにだけ歯垢がついたままになってしまうことがあります。

歯周病の原因7…口呼吸

口呼吸の弊害はいろいろなところで挙げられているようですが、口の中が乾燥するため、歯周病にもなりやすくなると言われています。

歯周病の予防方法

歯周病にならないために、あるいは歯周病をこれ以上進行させないために、何をしたらいいのでしょうか?
先ほど書きましたように、歯周病の原因は歯垢の中にいる細菌です。細菌が減れば歯周病になる可能性も低くなります。細菌を減らすには、歯垢を取り除くことが大切です。歯垢がなくなれば、歯周病だけではなく、むし歯になる可能性もグッと低くなります。(一石二鳥ですね)

歯垢を取り除く方法、それは正しい歯みがきをすることです。
「え。毎日歯みがきしてますけど…。」
とおっしゃる方も多いと思いますが、それでもむし歯や歯周病が減らないのはなぜだと思いますか?
それは、きちんと(正しく)歯をみがけていないからに他なりません。
歯をちゃんとみがこうと思うと、意外と神経を使います。慣れの問題だと思いますが、鏡を見てじっくりゆっくりみがきながら、正しい歯みがきを体感してください。磨きあがった後の口の中は、清潔感いっぱいで本当に気持ちいいです。当院でもブラッシング指導をしていますので、是非受けてみてください。

また、生活習慣を改善することも大切です。
先に書いた歯周病の原因となるものをひとつずつ取り除いていってみてください。
細菌が原因だと分かっているのですから、その細菌(のかたまりである歯垢)を取り除くこと、そして、自分の体そのものを健康に保って、細菌に負けない状態にすることが大切です。
歯周病をきっかけに、あなた自身の生活や健康を是非見直してみてくださいね。

歯周病の治療法
応急処置

応急処置が必要な場合には行ないます。歯肉が腫れている場合には、腫れている部分を切って膿を出すことがあります。

ブラッシング指導(プラーク・コントロール)

的確に歯垢を取り除くための、正しい歯みがきの仕方をお教えします。(ブラッシング指導と呼びます)新しい歯ブラシをお渡ししますので、歯科衛生士と並んで一緒に歯みがきをします。

歯石除去(スケーリング)

歯垢が石灰化してかたまってしまった歯石は、プロが取り除くのが、一番安全で確実です。
むし歯や歯周病の温床となってしまうので、歯石があったらすみやかに取り除きましょう。

スケーリング・ルートプレーニング(SRP)

目に見えない部分(歯ぐきと歯の境目=歯周ポケットの奥)に歯石がある場合は、局所麻酔をして歯石を除去します。
歯垢や歯石によって汚くなった病気のセメント質も除去して、ツルツル・ピカピカに仕上げます。

歯周外科手術

歯石を除去したりしても歯周病が治りきらない場合は、歯周外科手術をします。
歯肉を切って歯槽骨からはがし、こびりついて取れなかった歯石を除去してツルツル・ピカピカにします。

メンテナンス

歯周病は、歯医者さんでの治療が終わってからが大事です。せっかく取り戻した健康を維持しましょう。毎日の正しい歯みがきと規則正しい生活、定期検診が必要です。

小児歯科

食生活や環境の変化にともなって顎が小さくなったせいだとも言われますが、最近、歯並びやかみ合わせが悪い子どもが非常に多くなってきています。
日本人は歯並びの悪さをあまり気にしないと言われていますが、見た目の問題だけではありません。歯並びが悪いとむし歯や歯周病になる危険性が高くなりますし、かみ合わせが悪いと食べ物がうまくかめず、ごはんをおいしく食べられません。また、笑顔に自信がない、人前で笑えないなどのストレスを感じることもあります。
実は、歯並びの悪さやかみ合わせは、お父さんやお母さんが気をつけてあげることで、ひどくならずに済む場合もあるのです。子どもの歯も、予防が大事です。子どもの一生に関わる問題であり、お父さんやお母さんでなければしてあげられないことですから、是非お子さんの歯を守ってあげてください。

3つのポイント

当院の小児歯科では、以下の3つについて重点的に診療しています。

1.まず、徹底的に予防をします。
2.もしむし歯になってしまったら、小さいうちに適切に治療します。
3.むし歯になりにくくなるように、歯並びやかみ合わせの治療もします。

小児のむし歯予防のポイントは、お父さんとお母さんです。
乳児から幼児の間に、むし歯の原因菌であるミュータンス菌が家族から赤ちゃんに感染してしまうと、その子は一生ミュータンス菌が口の中にすみついてしまいます。
つまり、乳児から幼児の間にミュータンス菌を増やすことなく過ごすことができて、さらにきちんと歯みがきができるようになれば、むし歯になりにくいお口の状態のまま成長できるということです。

「乳歯は永久歯に生え変わるから、むし歯になっても大丈夫!」
この考えは大間違いです!

お子さんの歯がむし歯になっても、「まだ乳歯だし、いずれ永久歯に生え変わるから、むし歯になっても大丈夫だろう」と、お子さんのむし歯を全く気にしなかったり、放ったままにしてしまうお父さんお母さんがいます。
でも、1本1本の乳歯の下には永久歯もうちゃんと存在していて、大きな意義をもっています。

乳歯をむし歯にしてしまうと・・・
・乳歯が大きく崩壊したり、自然に永久歯に生え変わる時期よりも早く抜けてしまうと、隣の歯が倒れて(寄って)きて、永久歯の生えるスペースを奪ってしまうことがあります。そうなると、後から永久歯が生えてこれなくなったり、変な位置に生えて…など、歯並びが悪くなってしまいます。
・乳歯が大きなむし歯になると、その下の永久歯の質が弱くなって、一生むし歯で苦労することがあります。
お子さん自身は、むし歯のこわさやその苦労を知りません。大切なお子さんにあの苦労をさせないように、お父さんやお母さんが、お子さんの歯を守ってあげてください。

小児歯科の治療方法

できるだけむし歯にならないように、むし歯の苦労を今の子どもたちにさせないように、当院では徹底した予防治療を心がけていますが、もしもむし歯になってしまった場合には、大人と同じように治療を行ないます。
そのために、できるだけ痛くない治療を心がけています。
3歳を過ぎれば泣く子はほとんどいませんし、押さえつけたり大声で叱ったりしながらの治療も一切しません(当然のことです)。
「なぜこの治療をするか」「どういう治療をするか」をお子さんに理解してもらい、治療は痛くない、こわくないと分かってもらえれば、大人と同じむし歯治療ができます。

むしろお父さんお母さんが、「子どもがちゃんと理解できるかしら」「どうせ説明しても分からないから…」と思っていることの方が多いのですが、お子さんでも、3歳を過ぎると、しっかりと説明すればそれを子どもなりにきちんと理解して、大人と同じように治療することができます。

審美歯科

審美歯科治療では、歯の形や色などを美しく整える治療をします。
テレビや雑誌などでも「審美歯科」という言葉を耳にしたり目にするようになりましたが、美容だけを目的として、短期間で歯を白くして、歯の形も歯並びもきれいになる、という認識しか持っていない方もいらっしゃいます。
審美歯科治療は、あくまでも「治療」です。
歯の「噛む」という機能が最優先です。
今がとりあえずきれいになればいい、という考え方ではなく、10年後も20年後も50年後も、きちんと噛める歯であることが一番大切なのです。
一時的な見た目の美しさだけを求めると、歯の機能を失わせるような治療を行なってしまわないとも限りません。(それはもはや、「治療」ではありません。)
審美歯科治療においても、歯の土台となる歯ぐきの健康が非常に大切ですし、むし歯にきれいな歯をかぶせただけでは、見た目はきれいになっても大きな問題が残されていることは分かっていただけると思います。
ですから当院では、単に歯を白くきれいにする治療ではなく、歯や歯ぐきを健康にして歯の機能を回復した上で、見た目も美しくして、心身ともに快適な生活を送っていただくことを、審美歯科治療の目的としています。

セラミック治療

「セラミック」(陶材)は、詰め物やかぶせ物に使われる、歯科材料の名前です。
白い色の歯科材料で、強度があるので奥歯にも使うことができます。

むし歯の治療をしたとき、昔はそこに金属を詰めるのが一般的でした。
また、前歯に隙間があるときや欠けてしまったときの治療方法が、大掛かりなものになってしまうか、あるいはなにもしないで放っておくかのどちらかでした。

口をあけたときに銀歯が見えるのが恥ずかしい、笑顔を人に見せたくない、就職活動や面接、営業などででいい印象を与えたい、自分に自信をもちたいという方が増え、セラミックで歯を修復したいと希望される方が増えてきました。

セラミック治療の種類
1.歯の表面に薄いセラミックを貼り付ける方法

・前歯に隙間がある場合…隙間のないようにセラミックをつけ爪のように貼り付けます。
・先天的な問題で歯が変色していたり、歯の表面がでこぼこしている場合…薄いセラミックを貼り付けて、見た目をきれいにします。
・事故などで歯の一部が欠けてしまった場合…セラミックを歯の形に整えて貼り付けます。

2.歯の一部分にセラミックを詰める方法

・むし歯の治療をした部分の詰め物(インレー)を、金属(アマルガムなど)やレジン(プラスチック素材)から白いセラミックに変えます。

3.歯全体にセラミックをかぶせる方法

・神経を抜いた歯のかぶせ物(クラウン)を金属から白いセラミックに変えたり、古い差し歯を取り替えるときにセラミックを選択される場合もあります。
支台(コア)の部分に金属を使う方法と、支台にもセラミックを使う方法がありますが、後者を「オールセラミッククラウン」と呼びます。

セラミックのメリット
体に優しい素材です

セラミックは、生体親和性のある体に優しい素材です。
歯科素材は、かたすぎるとかみ合わせる歯が磨り減っていってしまいますし、やわらかすぎると、歯科素材自体が磨り減っていってしまいます。セラミックは歯に近いかたさなので、かみ合わせの歯を痛めません。

金属アレルギーの心配がありません

セラミックには金属が含まれませんので、金属アレルギーの患者さんにも安心な歯科材料です。

色や形を自由に調節できます

セラミックは、色や形を自由に調節することができます。あなたの歯の色に合う自然な色合いから、輝く真っ白い色まで、自由に選ぶことができます。また、丸みを帯びた女性らしい形や、きちんとしたイメージのシャープな形など、好みの形に仕上げて治療することができます。

自然な仕上がりです

セラミックの最大の特長は、歯に近い白さを再現できる、ということです。他の歯科材料は主に金属で、治療をしたところが誰の目にもすぐに分かってしまいました。セラミックは、天然の歯に最も近い色を再現できます。目に見える部分だけをセラミックで白くするのではなく、例えばオールセラミック治療の場合、裏側まですべてセラミックを用いるため、透過性という点でも、天然の歯と見分けがつかないほど自然に仕上がります。

変色、黄ばみや、臭いの付着がありません

セラミックは、レジン(プラスティック)と違って、年月が経ってもほとんど色に変化がありません。レジンは、通常2年くらい経つと変色や黄ばみ、においの付着がおこりますが、セラミックは黄ばむこともなく、においがついてしまうこともありません。

歯ぐきが変色しません

金属のかぶせ物をかぶせると、口の中で金属が腐食して色素が沈着し、歯ぐきや歯が黒ずんできてしまうことがよくあります。セラミックは腐食しませんので、歯ぐきや歯が黒くなってしまうことがありません。

長持ちします

セラミックは耐久性に優れていて、非常に高い強度をもった歯科材料です。そのため、欠けてしまったり、すり減ることがほとんどなく、長持ちします。

セラミックのデメリット
保険が適用されません

保険が適用されませんので、他の歯科材料に比べて高価です。

かみ合わせの調節が必要な場合があります

1本の歯をセラミックに変えるだけでも、口全体のかみ合わせの調整を行なう場合があります。
せっかくセラミックの歯科材料を入れても、「噛む」ために歯が機能しないのでは意味がありませんので、ご理解ください。

ホワイトニング

ホワイトニングは、歯の表面に付着した色素だけを落とすのではなく、歯の表面を傷つけることなく歯の中にある色素を分解して歯の明るさを上げて白くしていくのです。
歯の表面の汚れを落とした後、ホワイトニング剤を歯の表面に塗ります。
これにハロゲンライトやレーザー、プラズマライトなどを当ててこのホワイトニング剤を活性化させ、歯の中にある色素を分解していきます。

ホワイトニングにもメンテナンスが必要

ホワイトニングの効果は、個人差がかなりあります。生まれつき歯の色が濃い人は、ホワイトニングの効果が低くなりますし、ワインや紅茶などの、歯に色がつきやすい食べ物や飲み物を好む人、タバコを吸う人などは、ホワイトニングしても、また歯に色がついてしまいます。
あまり知られていないかもしれませんが、ホワイトニングにもメンテナンスが必要です。
一度白くしても、食生活によってだんだんと歯に色がついてきてしまいます。

一般に、ホワイトニングをしてから半年くらい経つと、だんだんと色がつき始めます。
そのまま何もメンテナンスをしないと、2年くらいで元の色に戻ってしまいます。
メンテナンスには、自宅でできるホームホワイトニングや、歯科医院での歯のクリーニング(PMTC)などがあります。定期的にケアをして、白い歯を保ってください。

ホワイトニングの注意点

ホワイトニングは、健康な方で、加齢、喫煙、飲み物や食べ物によって歯が汚れてしまったり、変色してしまった方に効果的です。
ただし、以下のような点にご注意ください。
・むし歯がある場合には、ホワイトニングができません。先にむし歯治療を終えてから、ホワイトニングをします。
・昔飲んだ薬などの化学的な原因でブルー系やグレー系に歯が変色している患者様は、色が薄くなりにくい場合があります。
・ホワイトニングと同時に審美治療を希望される場合は、ホワイトニングを先に行って、2週間以上あけて歯の色が落ち着くのを待ってから、審美治療を受けることをおすすめします。
(歯の色が落ち着く前に美容治療を行ってしまうと、後々歯の色が合わなくなってしまうことがあるためです。)
・ポーセレンや合成物などの詰め物やかぶせ物に対しては、ホワイトニングの効果がありません。また、ホワイトニング以前に色合わせした詰め物やかぶせ物は、ホワイトニング後、より白くなったご自身の歯との色合わせが必要になる場合があります。


※患者様によっては、ホワイトニングをしている最中に歯が過敏になり、痛みを感じる場合があります。ホワイトニング中に施術を中断することもできますので、痛みを感じたらお知らせください。
また、ホワイトニング後に痛みがある場合は痛み止めなど処方いたしますので、お知らせください。

義歯・入れ歯

入れ歯を入れている患者さんの悩みの多くは、「入れ歯が痛い」「外れやすい」「ちゃんと噛めない」というものです。
抜けてしまった歯を補うために入れ歯を入れているのに、歯として機能していないのは大きな問題です。
体のどこかにいつも違和感や痛みがある状態というのは、本人が自覚している以上にストレスになっています。
ましてや、毎日の楽しみであるはずの食事がおいしく食べられないというのは、本当につらいことだと思います。
入れ歯を入れてから、なんだかイライラするようになったり、笑わなくなった…という話をよく聞きます。
「入れ歯は、痛くて外れやすくてちゃんと噛めないのが当たり前」ではありません。
きちんと原因を取り除いて、快適な生活を取り戻してほしいと願っています。

入れ歯の種類
部分入れ歯

数本の歯が抜けてしまったときに、残っている歯に「クラスプ」という金属のバネを引っかけて、歯を補う方法が保険治療の部分入れ歯です。
歯は左右から揺さぶられる力に弱いので、バネを引っかけられている歯にかかる負担が大きくなり、その歯もいずれ抜けやすくなってしまいます。
歯が抜けてしまえば、また新たに部分入れ歯を作り直さなくてはいけませんし、年をとるに従ってあごの骨がやせてきますから、定期的に調整していく必要もあります。
引っかける歯がなくなってしまえば、総入れ歯になってしまいます。

また、保険の部分入れ歯は噛む能力が天然の歯の30%程度と言われ、食事を以前のように楽しめないとおっしゃる患者さん、金属のバネがかなり目立ちますので、その点を嫌がる患者さんも多くいらっしゃいます。
保険の部分入れ歯よりはしっかり噛める保険外(自費)の部分入れ歯や、クラスプの部分が目立たない保険外(自費)の部分入れ歯もあります。
しかし、歯科医として「今ある歯をいかに残すか」という点で考えると、抜けてしまった歯を単体で補えるインプラントの方が、患者さんの精神的な負担が軽く済み、長く快適に生活できるのではないかと思います。

総入れ歯

歯がとうとう一本もなくなってしまったら、総入れ歯を入れることになります。
保険治療の場合は、プラスチック製の総入れ歯しかありませんが、保険外(自費)の総入れ歯にはいろいろなタイプがあります。
あごの骨の状態が良ければ、インプラント治療や、インプラント義歯(入れ歯)治療ができる場合もあります。

保険のプラスチック製の入れ歯は、違和感が強かったり、しゃべりにくい、食べにくい、外れやすいと言われています。
噛む能力は天然の歯の20%くらいで、かたいものはほとんど食べられないという方が多いです。

見た目の美しさ

噛むという、歯本来の機能の他に、見た目の美しさにもこだわる患者さんが最近では増えてきました。
きちんと噛めて、見た目もきれいでいようとする患者さんは、確かに心身ともに若い印象があります。
入れ歯が気になって笑えない、友達と旅行や食事に行くのがおっくう、いつも違和感があってつらい・・・など、人には言いづらい悩みをあなたも抱えているかもしれません。
保険の治療では限界がありますが、保険外(自費)の治療であれば、機能性が高く、見た目も自然できれいな入れ歯を作ることができます。

スマートデンチャー

スマートデンチャーは、快適なフィット感と高い審美性を兼ね備えた入れ歯です。従来の入れ歯に比べて、軽量で耐久性があり、日常生活における装着感が格段に向上しています。簡単に取り外しができ、清潔に保つためのお手入れも非常にシンプルです。特別なケアが不要で、日常的な手入れが容易です。

残った歯を守るために

入れ歯を入れることになった今、残った歯や歯ぐきをどう守るかが大切です。
歯が抜けてしまったのには、必ず原因があります。
抜けてしまった歯のところに入れ歯を入れてそれで終わり、ではなく、歯が抜けた原因を見つけて、それを解消しましょう。
そうでないと、また歯が抜けてしまったり、歯ぐきや骨の状態が悪くなって、将来もっと苦労することになってしまいます。
原因を取り除いた後は、きちんとメンテナンスをしてと定期検診を受けて、口の中を清潔な状態に保ってください。

抜けてしまった歯を教訓に、もう歯が抜けてしまうことがないように、歯ぐきや骨をできるだけ健康に保つように、一緒に努力していきましょう。
私があなたのためにできるのは、歯科治療を通して健康なお口の環境を作り上げることです。
あなたの努力と私の歯科治療によって、あなたが何かを我慢したりあきらめたりすることなく、快適で楽しい生活が送れるように願っています。

いびき治療

自分のいびきを気にされている方、家族のいびきが気になる方は非常に多いですが、いびきを睡眠障害の一種として疑う人は少ないのではないでしょうか。
いびきをかいていると熟睡しているように思われがちですが、実は気道がややふさがった状態でいびきの音が出ているため、眠りが浅くて睡眠不足と同じ状態になってしまいます。
特に、「睡眠時無呼吸症候群」と呼ばれる症状が問題になっています。
寝ている間に呼吸していないときがある状態を睡眠時無呼吸と言いますが、重度になると、呼吸困難になったり、死を招く可能性もあります。
また、睡眠中に酸素不足になりやすいため、長い時間寝たのに昼間に眠くなったり、集中力が欠けたりするなど、運転中や仕事中に事故を起こす原因となることもあります。
また、精神的に不安定になりやすいといった症状が出ることもあります。
一時的ないびきやたまにいびきをかく程度なら問題ありませんが、毎晩いびきをかいたり無呼吸になっている場合には注意が必要です。 当院では、睡眠時無呼吸症候群の治療のためマウスピースを作成を行っております。
詳しくはお問い合わせください。


スポーツ歯科

スポーツをしているとき、思わぬ力がかかってケガをしてしまうことがあります。
動きの早いスポーツ、接触の多いスポーツでは、特に顔やあご、歯などのケガの発生率が高くなっています。
当院では、スポーツでの思わぬ事故やケガを予防するためのマウスガードの製作を行なっています。
マウスガードは口の中を保護するための装置で、マウスピースやマウスプロテクターとも呼ばれます。
あごや口、歯などへの衝撃をやわらげて、あごの骨折や口の中を切ってしまったり、歯が折れてしまうのを防ぎます。
また最近では、脳しんとうの予防にもなると言われていますスポーツ用品店などでもマウスガードが売られていますが、口の中は一人ひとり大きさも形も違います。
自分にぴったり合ったものでないと思った効果が得られないばかりでなく、口を開けたときに落ちてしまったり、それが気になってスポーツに集中できなかったり、かみ合わせが合わずに顎関節を痛めてしまうこともあります。
マウスガードの効果を発揮するために、歯科医院できちんと型をとって、精密に作ったマウスガードを使用してください。

マウスガードの効果

●歯を保護する
●歯の骨折を予防する
●口の中や唇のを予防する
●あごの骨折を予防する
●顎関節を保護する
●脳しんとうを予防する

激しいスポーツや危険をともなうスポーツ、歯を食いしばるスポーツをする方には、マウスガードがおすすめです。
歯を食いしばると、マウスガードが磨り減ったり破損したりします。
合わないマウスガードを使っていると効果が半減していまいますし、思わぬ事故を招きかねません。
少なくとも1年に1度は歯科医院でチェックしてください。

予防歯科

問題が大きくなってしまう前に、ちゃんとクリーニングして、チェックしていけば多くの問題は防ぐことができるのです。
ちゃんと自分の歯についてカウンセリングを受け、定期的に歯医者に通えば、むし歯になることもありません。
何かあったとしても、ごく初期の状態で問題を発見して、たとえばむし歯であれば、歯を削らずに済ませることができ、痛い思いをしなくて済みます。
そういったむし歯や歯周病予防のための『予防歯科』に来られる方が最近は増えています。
何も問題がないからこそ、その状態を維持していくために、定期的に歯科医院に行ってクリーニングをして予防していく事をおすすめします。
予防歯科では、定期的にカウンセリングと口腔内のクリーニングを行って、まずむし歯を作らないようにし、歯周病菌のコントロールをします。
歯が白くなり、歯ぐきも健康的なピンク色になりますから、笑顔の印象も自然と良くなります。

歯みがき指導

当院では、歯みがき指導を行なっています。
むし歯になるのが当たり前なのではなく、歯みがきをしているようで、実はちゃんと磨けていなかった――というのが原因だったりします。 むし歯も歯周病も、原因となる細菌が口の中にすみついているから起こります。
歯みがきの目的は、むし歯や歯周病の原因菌を落とすことです。

【むし歯の原因菌について】
むし歯の原因菌は空気を好みます。
だから、歯の表面にくっつきます。
ツルツルしたところにはくっつきにくいので、歯の表面のザラザラしたところや、むし歯治療をした詰め物やかぶせ物の段差のところ、歯と歯が重なっているところなどに固まってくっつきます。
(これを歯垢=プラークと言います。)

一方、歯周病の原因菌は空気を嫌います。
だから、空気の届きにくい歯と歯ぐきの境目に入り込んで、より空気の届かない奥へ奥へと入っていきます。
こういった習性をもつむし歯菌や歯周病菌のかたまり、歯垢を落とすのが歯みがきの目的ですから、歯ブラシの選び方や磨き方にもポイントがあります。

歯磨きのポイント
歯ブラシのヘッドの大きさ

歯ブラシのヘッドは小さいものをおすすめします。
狭くて小さい部分を磨くわけですので、小さいと細菌を落としやすいです。

歯ブラシの毛の硬さ

普通の硬さのナイロン毛が最適です。
硬い物を使用し、力を入れて歯磨きすると歯ぐきを炎症させてしまう場合があります。

歯ブラシの握り方

鉛筆を握る感覚で、軽く握ってください。
力を入れてしまうと奥まで綺麗に磨けません。

鏡を見ながら磨く

どのように歯を磨いているのかを確認しつつ、歯磨きされることをおすすめします。

小刻みに磨く

大きく磨くと肝心の歯垢(菌)をとる事ができませんので、小刻みに磨く事をおすすめします。

シーラント

乳歯の奥歯が生えてくる3歳ごろ、そして永久歯の奥歯が生えてくる6歳ごろ。
このころが、一番むし歯になりはじめやすい時期と言えます。
子どもの歯は大人の歯に比べてずっと溝が深く、むし歯菌が入り込みやすい上に、溝が狭くて形も複雑なので、歯みがきをしても歯ブラシの毛先が溝の奥まで届きません。
つまり、非常にむし歯になりやすいのです。
当院では「シーラント」というものを取り入れています。
シーラントとは、お子さんがむし歯になってしまう前に、奥歯の溝をプラスチックで埋める方法です。
シーラントには「フッ素除放性」といって、少しずつフッ素を放出し、歯が強くなる効果や、除菌する効果もあります。
乳歯の奥歯が生えてきたときと、永久歯の奥歯が生えてきたときが、シーラントのおすすめの時期です。
しかし、シーラントをしたからもう安心!というわけではありません。
シーラントは、欠けてしまうこともあります。
欠けてしまうと、シーラントをしていないときよりもむし歯菌が入り込んで、むし歯になりやすくなってしまいます。
必ず定期検診を受けてください。

フッ素塗布

フッ素がむし歯の予防に効く、という話を時々聞きますが、「フッ素を塗っているから、あとは何もしなくても大丈夫!」というものではありません。
定期検診や歯のクリーニングをして、自分でもきちんと歯みがきをした上で、さらにむし歯のリスクを減らすために利用するもの、それがフッ素です。
フッ素は、歯に塗ることで歯の質を強くし、むし歯になりにくくする薬です。
歯科医院で行なうフッ素塗布のほか、自宅で使えるフッ素入り歯磨き材や洗口液もあります。当院でも販売しておりますので、ご希望の方は受付にお申し出ください。

【フッ素塗布後のお願い】
・フッ素を塗った後は、30分間、食べたり飲んだりしないでください。
・うがいも、30分間はがまんしてください。
・口の中出てきた唾液は、吐き出すようにしてください。

フッ素は、むし歯になりやすい、生えてきたばかりの歯や、歯ぐきが下がって出てきてしまった歯の根の面に塗ると、効果が高いです。 むし歯予防の基本は、生活習慣です。
フッ素も、むし歯予防の一つとして位置づけ、正しい歯みがきを毎日して、歯科医院での定期検診とクリーニングを必ず受けてください。

小児予防歯科

一生懸命歯をみがいているのにすぐむし歯になってしまう人と、ちゃんと歯みがきをしているようには見えないのにめったにむし歯にならない人がいます。

乳児期~幼児期に、まわりの大人からむし歯菌をもらったかどうかで、一生涯のむし歯のなりやすさが変わるということが最近分かりました。
一旦大人が口に入れたものや、冷めたかどうかなめて確認したものを赤ちゃんにあげたときに、大人が持っていたむし歯菌も一緒に赤ちゃんのお口に入ります。

この時期に、いかにむし歯菌に感染しないようにするかが大切なのですが、あまり神経質になりすぎる必要はありません。 赤ちゃんにとって乳児期から幼児期というのは、スキンシップで愛情を確認したり、大勢の大人の中で育つことを経験する大切な時期です。

むし歯菌が大人から赤ちゃんに感染するという事実を知った上で、きちんと歯みがきをする習慣をつけて頂くことをおすすめします。